2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

砂漠の薔薇ー22

「サルタン…」 「サルタンではない…アスランだ…そなたには…そう呼ばれたい…」 アスランを見上げながら、サルタンと呟いた凛子に、アスランは、自分を王としての呼び方ではなく、一人の男として呼んで欲しいと告げる。 「アスラン…様…」 「そうだ…これからは……

砂漠の薔薇ー21

「もし…私が…そなたを献上させなければ…そなたの肌には容赦なく鞭が振るわれていたぞ…」 自分が奴隷として売られるために囚われたのだと知り、震える凛子に、アスランは、奴隷になった娘がどんな扱いを受けるものなのか告げる。 「脅すつもりはないが…そなた…

砂漠の薔薇ー20

その夜…凛子が恐れていた通りに、アスランが現れた。 「リンコ…なぜ…私からの贈り物を拒否する…?」 自分が現れた事に怯える凛子に、アスランは、どうして自分からの贈り物を拒否するのかと問いかける。 「私は…あなたからのどんな言葉も贈り物も受け取りま…

砂漠の薔薇ー19

「だから…受け取れません…」 一度突き返したアスランからの贈り物を再び運んできた宦官に、凛子は、アスランからの贈り物は一切受け取らないと告げる。 「サルタンからのご命令です…あなた様が受け取るまで毎日届けろと…」 凛子の拒否の言葉に、宦官は困った…

砂漠の薔薇ー18

朝が来て、アスランは、名残惜しそうに凛子から離れると、サルタンの執務へと向かう。 アスランが離れてしばらくすると、凛子はだる重い身体を起こし、周囲を見渡し、アスランがいないのを確かめ、二晩続けて行われた凌辱に涙する。 これは愛の行為ではない……

砂漠の薔薇-17

「うぅーっ」 アスランの分身が押し込まれ、中を大きくかき混ぜられた瞬間、凛子の口から悲鳴とも喘ぎともいえない声が上がる。 その後、穿たれる度に悲鳴とも喘ぎともつかないくぐもった声がアスランの耳に届く。 「リンコ…私のものなったと…認めろ…」 凛子…

砂漠の薔薇ー16

アスランの一方的な想いの愛撫は続き、組み敷かれ、口を塞がれた凛子は、首を横に振り、アスランの巧みな愛撫に屈するまいと耐え続ける。 しかし、昨夜与えられた快楽の名残りが残った凛子の身体は、アスランの愛撫に反応し、その反応を感じ取ったアスランは…

砂漠の薔薇ー15

「嫌です…」 「そなたにもう拒否権はない…」 アスランに屈しまいとする凛子に、アスランは、凛子はもう自分を拒否する事はできないと告げる。 「大人しくするんだ…じゃないと酷くしてしまう…」 昨夜の出来事の続きと思える事態に震える凛子に、アスランは、…

天上の青

タイトルが何を示すかというと、小説のタイトルです。 もちろん私が書いた小説ではありません。 曾野綾子さんという作家が書いた小説で、大久保清事件を基に書かれた小説です。 最初はテレビドラマで知りましたが、小説自体も図書館で借りて読みました。 朝…

砂漠の薔薇ー14

「私に貞操を奪われて…故郷に帰れると思っているのか…?」 故郷に帰して欲しいという凛子に、アスランは、自分に貞操を奪われておきながら、故郷に帰れると思っているのかと問いかける。 「それは…」 アスランの言葉に、凛子は言葉を詰まらせる。 確かに、貞…

砂漠の薔薇ー13

凛子が意識を取り戻したのは、夕方近くの事だった。 意識を取り戻した凛子は、まだ遠くにあるような意識を奮い立たせながら周囲を見渡す。 自分が寝ているのは、閉じ込められた部屋のベッドで、赤黒い手首と身体の芯のだる重さは、昨夜の出来事を物語ってい…

砂漠の薔薇ー12

夜明けが近い…意識があるのか、ないのか、わからないような瞳でシーツの波を眺める凛子を見ながら、アスランは、満足げとはいえない表情を浮かべていた。 サルタンの自分に求められれば、みな身体を許すと思っていた。 女性に拒否された事がなかったアスラン…

砂漠の薔薇ー11

「く…ぅ…はっ…」 凛子の苦しげな呼吸が、アスランに一瞬だけ罪悪感を覚えさせる。 しかし、凛子を征服するという喜びの前では無意味なものとなった。 苦しめたいわけではない…寧ろ…好さを与えたいとアスランは思っていた。 だから、性急に動くことなく、凛子…

砂漠の薔薇ー10

「あぁっ…やっ…んっ…はぅ…んっ…」 「これだけの事で…いい声で啼くのだな…」 自分の巧みな愛撫に陥落したような凛子の嬌声に、アスランは、満足げに笑いながら、さらに凛子を追い立てるように、凛子の秘境への愛撫を続ける。 アスランは優しく、それ故に残酷…

砂漠の薔薇ー9

「あっ…やっ…許して…」 惑乱の最中にありながら、凛子の目には涙が浮かび、涙ながらに、凛子は、アスランに許しを乞い続ける。 しかし、アスランがやめるはずもなく、その凛子の姿に、愛しさと嗜虐心が湧いてきているのを感じたアスランは、凛子の足を掴むと…

砂漠の薔薇-8

バタバタと動かしていた足も簡単に抑え込まれ、それでも恐怖で暴れれば、戒められた両手首にリネンの紐が食い込む。 完全に動きを封じられ、凛子が身に纏っている申し訳程度な服がアスランによって脱がされるのは時間の問題だった。 「ジパングの娘は…かなり…

砂漠の薔薇ー7

「やっ…来ないで…」 アスランに間合いを詰められ、凛子は、貞操の危機に震えながら、なんとか貞操を守ろうとアスランからの逃げ道を探す。 「逃げても無駄だ…そなたは…私のものになるのだ…」 「いやです…」 凛子との間合いを詰め、凛子の腕を掴み、今夜、凛…

砂漠の薔薇ー6

「いやっ…ここから出して」 ハレムと思われる場所に連れ来られ、そのハレムの一室に押し込められた凛子は、必死に固く閉ざされた扉をたたく。 しかし、扉は開かれることはなかった。 「私…どうなってしまうの…?」 凛子は、自分の行く末に不安を感じずにはい…

砂漠の薔薇ー5

アスランのその言葉に、周囲はどよめき、凛子は、身体が固くなっていくのを感じた。 「サルタンのお心のままに」 周囲がざわつく中、エルコンは、アスランに、アスランの望むままにと答える。 「この娘をハレムに連れて行け…」 周囲のざわめきが収まらない中…

砂漠の薔薇ー4

やがて王宮に着き、凛子は、海賊の長と共に、謁見の間と思われる部屋で、サルタンが現れるのを待つ。 侍従長が、謁見の間にサルタンが現れたのを告げ、周りが深く傅くのに倣って、凛子も深く傅く。 「エルコン…今日は…やけに…珍しい娘を連れているな…」 「は…

砂漠の薔薇ー3

それからどれだけの時間が経ったのだろう…凛子は、海賊たちに何をされるかわからない恐怖と闘っていた。 人質とはいえ、貞操を奪われるかもしれない可能性はあるわけで、こんな事を婚約者の弘樹が知ったら、即婚約を解消されてしまう。 しかし、父の伊集院伯…

砂漠の薔薇ー2

凛子たちが乗る船が、海賊が出没する海域に入った頃、船の中が慌ただしくなる。 「お父様」 「どうやら海賊に出くわしてしまったらしい」 船の中の異様な慌ただしさに、何かあったのかと訊ねる凛子に、伊集院伯爵は、この船が海賊に出くわしてしまったらしい…

砂漠の薔薇ー1

時は明治…華族の伯爵令嬢の凛子は、父の伊集院伯爵に付き添い、欧州へと向かう船に乗っていた。 外交官の父の手助けをするためであるが、凛子は、初めての外国に胸を馳せていた。 病身の母に代わり、父を助けるために、語学の勉強もしたし、礼儀作法も学んだ…

純白の恋人再UPの途中ですが…

創作小説・純白の恋人の再UPの途中ですが、練り直しが必要かと思い、時間を掛けて純白の恋人は再UPします。 その代わりといってはなんですが、砂漠の薔薇を再UPします。 何度か読み直して誤字脱字は修正したつもりですが、あったらすみません。 それで…

朝が早いと

朝が早いと何をしていいかわかりません。 先程テレビのリモコンが行方不明になって少しだけ片付けました。 テレビのリモコンはちゃんと見つかりました。 入院の時に衣服やらなんやらを引っ張り出して入院したので、部屋がぐちゃぐちゃになってしまいまして、…

おはようございます

おはようございます。 夜の10時に睡眠導入剤を飲んで、朝の4時に起きました。 そして、「砂漠の薔薇」と「下弦の月」の読み直し作業をして、ローソンに行ってパンとコーヒー牛乳を買ってきました。 そしてまた読み直し作業の再開です。 今日どうなるのかはわ…

浪費癖

ご主人様から浪費癖を指摘されました。 退院一日目でこの体たらくだから仕方がないのですが、違うんだ私じゃないって思えば思うほど記憶がなくなります。 記憶をなくしても私は私なのでしょうから、仕方ないのでしょうか? 小さいころからお金を持った事がな…

仕方ないので

生活費を記憶がないまま使ってしまったので、横浜VS阪神の野球中継を見ています。 見ているというより聞きながらパソコンしています。 さっき、不安時の頓服を飲みました。 野球中継を見ながら「砂漠の薔薇」と「下弦の月」の手直しをしています。 手直し…

退院しました。

本日、退院しました。 しかし、生活費を使ってしまいました。 記憶はありません。 開き直りではないのですが、なんとかするしかありません。 がん検診の無料クーポン券が来ていたので、検診の予約をしました。 子宮頸がん検診は二度目なのですが、乳がんと肺…

小説の手直し

いままで書いた小説をまた載せるなら手直ししてはどうかというアドバイスにより、いままで書いた小説の手直しをしているのですが、どこを手直ししていいかわかりません。 自己満足に陥らないようにしているのですが、自己満足で書き始めた小説なので、どこを…