「私に貞操を奪われて…故郷に帰れると思っているのか…?」
「それは…」
アスランの言葉に、凛子は言葉を詰まらせる。
確かに、貞操を失った未婚の女性の行き場など日本にはない。
どこに行ってもたぶんないだろうと凛子はわかっていた。
「答えはわかっているはずだ…そなたは…私のものなるほかに道はない…」
その時浮かべられたアスランの極上の笑顔が、凛子には悪魔の笑顔に見えた。
「そなた…そういえば…いくつだ…?」
「十八になりました…」
「十八か…見た感じもっと幼いと思っていたが…ジパングの娘は童顔なのだな…」
アスランは、凛子をまだ十三歳かそこらだと思っていた。
それが十八歳だと知ってホッとしていた。
「もう夜だ…そなたの役割を果たしてもらおう…」
凛子がそれなりの年齢だとわかったアスランは、凛子の腕を掴むと、凛子を押し倒す。