「サルタン…」
「サルタンではない…アスランだ…そなたには…そう呼ばれたい…」
「アスラン…様…」
「そうだ…これからは…私をそう呼ぶのだ…」
抵抗しない凛子の姿を見たアスランは、もしかしたら、凛子が自分を受け入れてくれたのかもしれないという思いに駆られたかのように、凛子の口腔を優しく愛撫するような口付けを続ける。
「リンコ…私を受け入れてくれるな…?」
唇を離しても、自分から逃げる気配を見せない凛子に、アスランは、凛子の黒髪を撫でながら、凛子に自分を受け入れてくれるのかと問いかける。
「リンコ…愛している…初めて…そなたを見た時から…」
視線を逸らし続ける凛子に、アスランは、初めて凛子を見た時から感じていた感情を凛子に告げ、凛子の首筋に優しく唇を落とす。
「あ…」
一昨日と昨夜と打って変わったアスランの優しい愛撫に、凛子の心の中で何かが弾けていくのを凛子は感じる。
それを感じた瞬間、凛子は、アスランを受け入れているのだと感じていた。
身体だけでなく、心もアスランを受け入れてしまっている事を凛子は感じてしまっていた。