「やっ…来ないで…」
「逃げても無駄だ…そなたは…私のものになるのだ…」
「いやです…」
凛子との間合いを詰め、凛子の腕を掴み、今夜、凛子は自分のものになるのだと告げるアスランに、凛子は嫌だと告げ、必死に抵抗を繰り返す。
「貞淑も度が過ぎると痛い目に遭うぞ」
「手荒な真似はあまりしたくない…だから…大人しく…私のものとなれ…」
「離してください…」
その姿に舌打ちしたアスランは、凛子を押さえつけながら、シーツの端を破り始める。
「許してください…私には…婚約者が…」
「婚約者など…私には些細な事だ…」
凛子の叫びに、アスランは、婚約者がいるなど自分にとっては些細な事だと笑うと、凛子の両手をひも状にしたシーツで纏め、その先をベッドの支柱に括り付ける。
「あっ…いやっ…解いて…」
両手の抵抗を封じられた凛子は、足をバタバタとさせながら、アスランに、両手の戒めを解いて欲しいと訴える。