2015-07-02から1日間の記事一覧

女神の悪戯ー13

「雪菜…雪菜…」 拙く腰を揺らす雪菜の動きに合わせるように、由紀夫は腰を突き上げながら、何度も雪菜の名を呼び続ける。 「ゆっ…きっ…おっ…さっ…んっ…」 自分の拙い腰使いに合わせるように、腰を突き上げてくる由紀夫の名を呼びながら、雪菜は躰をのけ反ら…

女神の悪戯ー12

「今夜は…帰さなくても…いいんだね…?」 雪菜を抱き締めながら、由紀夫は雪菜に確かめるように、本当に今夜は帰さなくてもいいのかと問いかける。 「はい…」 由紀夫の問いかけに、雪菜ははいと答えた後、抱いてくださいと言わんばかりに由紀夫にきつく抱き付…

女神の悪戯ー11

『雪菜…』 雪菜から出張で遠方に居るから逢えないという内容のメールを受け取った由紀夫は、逢えない分だけ募る想いと闘っていた。 もし、逢えたなら、この腕にかき抱いて、あの時と同じ声を聴きたいと思っていた。 でも、それが叶わない。メール文の向こう…

女神の悪戯ー10

翌朝… 「パパ。ママ。起きて」 愛娘の佳奈美が疲れて起きない由紀夫と雅美を起こしに来た。 夜の夫婦生活なんてわからない小学生の佳奈美は、由紀夫と雅美があの後、夜の営みをしていたなどと予想もできず、いつまでたっても起きてこない由紀夫と雅美を起こ…

女神の悪戯ー9

「ただいま」 雪菜との情事の名残りを残したまま、家路に着いた由紀夫は、夜遅いのに起きて待っていた雅美に帰宅を告げる。 「お帰りなさい。遅かったわね。お仕事ご苦労様」 残業だと思っている雅美は、由紀夫の仕事の労を労う言葉を由紀夫に投げかける。 …

女神の悪戯ー8

「ただいま戻りました」 由紀夫との熱い情事の後、家に帰った雪菜は書斎で研究の文献を探していた夫の正幸に声を掛ける。 「お帰り。だいぶ遅かったね」 「えぇ…昔話に花が咲きすぎて…」 由紀夫との禁じられた情事を見抜かれないように細心の注意を払いなが…

女神の悪戯ー7

「あっ…うっ…んっ…はっ…んっ…」 由紀夫が雪菜の躰に唇を滑らせる度に、雪菜は甘くもあり官能的でもある声を漏らしながら、躰をのけ反らせる。色白の肌はすでに赤みを帯び、欲情によって躰が熱を持っている事は由紀夫にもわかるくらいだった。 「雪菜…嬉しい…

女神の悪戯ー6

シティホテルの一室…雪菜を連れてきた由紀夫は心なしか緊張していた。 こんなに緊張するのは初体験以来だろう。雪菜もまた同じだった。 「引き返すなら今のうちだよ…?」 小さく震える雪菜の背中を抱き締めた由紀夫は、引き返すなら今のうちだと雪菜に問いか…

女神の悪戯ー5

「すまない…君の幸せを壊すつもりはないけど…今だけ…抱き締めさせてくれ…」 抱き締められた事に戸惑う雪菜に、由紀夫は雪菜の家庭を壊すつもりはないけれど、今だけでいいから雪菜の事を抱き締めさせて欲しいと呟く。 今だけでいいなんて嘘…できるならこのま…

女神の悪戯ー4

「すっかり遅くなってしまったね…ご主人…心配してないかな…?」 昔話に花が咲き、時間を忘れてしまった事に、由紀夫はすっかり遅くなって雪菜の夫に迷惑を掛けていないかと雪菜を気遣う。 「大丈夫です…楽しんで来いって送り出されましたから…」 雪菜を気遣…

女神の悪戯-3

「偶然ってあるんですね…ぶつかった相手があの生徒会長様だなんて…」 「そうだね」 偶然にもぶつかった相手が由紀夫だった事に驚く雪菜に、由紀夫はそうだねと笑い、雪菜を見る。本当に綺麗になったと。 「結婚したんだね。名字が違うから別人かと思ったよ」…

女神の悪戯ー2

「あの、お名前は…?」 あまりに初恋の相手に面影が似ている事が気になった由紀夫は、思わずその女性に名前を訊ねてしまった。 「久能です…久能雪菜です…」 『雪菜?!』 由紀夫に名前を訊ねられ、名前を名乗った女性の名前に、由紀夫は衝撃を受けずにはいら…

女神の悪戯ー1

時として、運命の女神は悪戯な恋を作る…許されざる恋という悪戯な恋を作る…ここに運命の女神が作った許されざる恋に落ちた男女がいる… 出逢いは夜の街…出逢った瞬間から二人は恋に落ちた…互いに家庭がありながらも恋に落ちた。 きっかけは路地を出た途端に二…

リクエストにお応えして

『女神の悪戯』を読んでみたいというリクエストがあったので、リクエストにお応えして、『女神の悪戯』を再UPします。 あまり自信作ではないのですが、読んでもらえたら幸いです。 誤字脱字や表現に違和感があるところもあるかもしれませんが、第二作目と…

おはようございます。

おはようございます。 一時退院生活も折り返しの今日、このまま退院していたいなと思うのですが、主治医がまだ療養が必要だと言うので、来週の月曜日には再入院しなければいけません。 まぁ、仕方ありません。 先月、二日で生活費を使い果たすような事をして…