「息を荒くしてますけど…どうかしましたか…?」
じんわりと与えられる刺激に、俯き、耐えるれいかに、ひろきは、息が荒くなっているけれど、どうかしたのかと声を掛ける。
その間も、ひろきは、れいかの乙女の丘へ刺激を忘れずに与えていた。
「だって…ひろきさんが…」
「僕がどうかしましたか…?」
小さく抗議するれいかに、ひろきは、自分がどうかしたのかと、とぼけるように問いかける。
「私たち…まだ…」
「キスして…欲しいのですか…?」
自分たちはこれが初めてのデートで、キスさえも済ましていないと言いかけたれいかに、ひろきは、キスして欲しいのかと問いかける。
「そんな事…」
「顔がそう言ってますよ…」
そんな事ないと言いかけたれいかの言葉を遮るように、ひろきは、れいかの顔はキスして欲しそうにしていると囁いた後、れいかの唇に自分の唇を重ねる。
その口付けは、深くそして蕩けるような口付けで、れいかは、ささやかな抵抗が封じられていくのを感じていた。
きっと…今夜は…この人に…そんな予感がれいかの中でしていた。
「映画が終わりました…行きましょう…」
口付けを交わしている間に映画が終わり、ひろきは、れいかに、次の場所へ移動しようと声を掛ける。