「あっ…何をするのですか…?」
れいかが映画に見入っていると、ひろきがれいかの太腿に手を乗せて来て、乗せてきた手でれいかの太腿を撫で始め、驚いたれいかは、ひろきに小さく抗議する。
「ちゃんと…前を見て…周りに気付かれるよ…」
小さく抗議するれいかに、ひろきは、れいかの太腿を撫でながら、ちゃんと前を見ていないと周りに気付かれてしまうよと囁きかける。
ひろきの手は、段々と太腿の内側に迫り、あと少しで、れいかの乙女の丘に辿り着きそうだった。
初めてのデートからこういう行為をされる事を想定していなかったれいかは、自分の秘密の丘に辿り着きそうなひろきの手の動きに、かつてない程にドキドキしていた。
いままで交際して来た男性はみんな紳士を気取った人ばかりで、れいかは、それに退屈していた。
しかし、初めてのデートから欲望を丸出しにしたような行為を繰り返すひろきに、れいかはドキドキしていくのを感じていた。
「(なんだか…身体が…熱い…)」
欲望を丸出しにしたようなひろきの行為によって、れいかは、自分の身体の中で起き始めた異変に気付きはじめる。
「ひろきさん…」
「なんですか…?」
身体に起きた異変を伝えようと瞳を潤ませながら、ひろきの声を掛けたれいかに、ひろきは、どうかしたのかと言わんばかりの表情でれいかを見下ろす。
その時にはもう、ひろきの手は、布越しでれいかの乙女の丘をなぞり始めていた。
だから、ひろきは、れいかの身体に起きている異変には当然気付いていた。
気付いてはいたが、素知らぬ顔で、れいかの乙女の丘を布越しでなぞり続ける。