白い闇ー17

「碧…俺は…碧の何なんだい…?」


 碧を甚振りながら、雅彦は、碧に、碧にとって残酷な質問を投げ掛ける。


「私の…ただひとりの人…です…」


 雅彦から投げ掛けられた残酷な質問に、碧は、雅彦は自分にとって唯一の人間だと答える。


「まだ…夫だとは…言わないんだな…」


 自分をまだ夫だと言わない碧に、雅彦は、冷たく笑うと、碧の躰を抱き起こし、さらに奥を突き上げる。


「碧…お前は…俺の人形であり…俺の妻だ…もう…これだけ仕込んでいるのに…わからないのかい…?」


 碧を突き上げながら、雅彦は、もうこれだけ仕込まれても、自分を夫と認めないのはよくないと冷たく言い放つ。


「そんな…事…わかり…たくない…」


 雅彦の冷たい言葉に、碧は、そんな事わかりたくないとばかりに、躰を仰け反らせ、首を横に振り続ける。


その行動自体が、雅彦の嗜虐心を煽っている事に、碧は気付く事無く、地獄のような時が早く終わる事だけを願っていた。


「碧は…昔から…変わってないな…俺が…目を付けた頃から…」


 己の嗜虐心を煽る碧の行動に、雅彦は、ククッと冷たく笑うと、自分が碧に目を付けた頃から全く変わっていないと冷たく笑う。


「碧…俺の…若紫…」


 嗜虐心を煽り続ける碧に、雅彦は冷たく笑いながら、碧が何度達しようと許すことなく、碧を甚振り続ける。


碧は、雅彦に売られるように、雅彦と結婚させられた存在なのだ。


何を隠そう十七年前にこの館で凌辱を受けた少女が生み落とした子供こそが碧だったのだ。