「アスラン様…」
「リンコ…そなたは…本当に…可愛い奴だな…」
「なんだか…くすぐったいです…」
凛子の額や頬に口付けるアスランに、凛子は、くすぐったいと身を捩じらせる。
「無体はしてないであろう…?」
くすぐったいと身体を捩じらせる凛子を抱き締め直したアスランは、乱暴は働いていないだろうと笑いかける。
「私…アスラン様が好きです…」
「なんだと…?婚約者はどうするのだ…?」
「元々親が決めた相手です…それに…結婚すれば…愛するようになるのではないかというくらいにしか思っていませんでした…」
アスランの問いかけに、凛子は、婚約者の弘樹は、親が決めた婚約者で、結婚すれば、愛するようになるのだと思っていたと答える。
「それじゃ…リンコが恋をした相手は…私が初めてか…?」
「はい…そうです…」
「リンコ…嬉しいぞ…」
凛子の告白に、アスランは嬉しそうに笑うと、凛子を抱き締め、凛子に深く口付け、朝まで凛子を愛し続けた。