「あっ…だめ…ぇっ…」
また自分を求め始めた雪田に、晴美は応えながら、これ以上されたら腰が抜けて帰れなくなると呟く。
「そんな事言って…もっと欲しいって顔してるぞ…」
晴美の甘さを含んだ声に、雪田はそんな事言って求めているのはどっちだと意地悪気に晴美の耳元に囁く。
逢う度ごとに妖艶さを増す晴美に、雪田は一種の征服感を覚えながら晴美の中にある自分の分身の律動を速める。
「はぁっ…うっ…んっ…」
「もっと…淫らな姿を…見せるんだ…」
自分の律動に合わせるように腰を揺らす晴美に、雪田はもっと大胆になってもいい、もっと淫らな晴美を見せて欲しいと囁く。
どちらがより求めているかなど、そんな事もはやどうでもよかった…逢瀬を重ねている時は狂うのみ…堕ちるところまで堕ちていくのみ…それが雪田と晴美のルールなのだから。
終わり