2015-01-30から1日間の記事一覧

禁区ー40

「もう…君の主治医じゃいられないな…」 雪田の言葉を夢の終わりと感じ取った晴美に、雪田はさらに晴美の主治医ではいられなくなったなと呟く。 「これは…夢です…夢ですから…そんな事…言わないでください…」 晴美の主治医ではいられなくなったと言う雪田に、…

禁区ー39

「中途半端な気持ちで女性を抱いたりなんかしないよ…僕は…」 晴美のなぜ自分を抱いたかはわからないけれど、抱かれて嬉しかったという呟きに、雪田は中途半端な気持ちで女性を抱くような人間ではないと答える。 「でも…この先…どうする…?」 中途半端な気持…

禁区ー38

「亮治…さん…あのね…私…」 絶頂を迎え、息も途切れ途切れに身体を離した雪田に、晴美は自分が今まで愛のないセックスに溺れてしまっていたことを告げようと雪田を見る。 「何も言わなくていいよ…」 晴美が何を告げようとしているのかを察した雪田は、晴美を…

ご主人様と

ご主人様とメールで言い合い中です。 問題は、私のお金の管理を社会福祉協議会に委託するのかしないのか、恋人じゃないっていうからややこしくなってるって言ったら、恋人以上の事をしているという返事。 それを支援相談員さんや社会福祉協議会の人に説明し…

禁区ー37

軋むベッド…部屋に響き渡る晴美の甘い喘ぎ声…滴る汗…音を増す一部音… それらすべてが雪田を掻き立て、雪田をさらに狂わせていく。 自分が晴美の何なのか、そんな事などどうでもよかった。 ただ、晴美の甘い喘ぎ声に狂っていたかった。 晴美もまた自分が雪田…

禁区ー36

「亮治…さん…亮治…さん」 雪田の細やかな愛撫によって高められていく欲情に、晴美は自然と握りしめていたシーツから手を離し、雪田の背中に手を回し、今まで出したことのない甘い声で雪田の名を呼び続ける。 「そうだ…それでいいんだ…」 シーツから手を離し…

禁区ー35

「背中に手を回してもいいよ…」 自分の痕跡を残さないようにする…そんな晴美の癖を見抜いた雪田は、自分の背中に手を回しても構わない、痕跡を残しても構わないと晴美の耳元に囁きかける。 「それじゃ…亮治…さんが…困る…」 痕跡が残しても構わないと囁く雪田…

禁区ー34

「ベッドに…移る…か…?」 晴美同様、欲情を抑えきれなくなった雪田は、晴美にベッドで続きをしないかと晴美に囁きかける。 「じゃあ…行こう…」 自分の提案に無言で頷いた晴美を確かめた雪田は、晴美を抱き上げると、そのまま晴美をベッドへと運んでいく。 そ…