2015-10-27から1日間の記事一覧

白い闇あとがき

『白い闇』お楽しみいただけたでしょうか? 凌辱的描写が多すぎて変態だなって思われたと思います。 官能小説の難しさを実感した作品です。 本当に…官能小説って難しいですね… 目指せ!官能小説家なんですけど、きちんとした官能小説を書いたためしがない… …

白い闇ー48

「あっ…んっ…はぁっ…」 何度繰り返されたかわからない源太との交わりの中で、碧は、心が高まる交合がある事をさらに知っていく。 「碧さん…本当に…綺麗だ…」 全身を桜色に染めて、自分の拙い愛撫に、艶やかな声を漏らし続ける碧の耳元に、源太は、綺麗だと囁…

白い闇ー47

碧と雅彦の離婚成立から半年後… 「碧さん…希望の光の先はどうだい…?」 「眩しくて見えないくらいだわ…」 源太に、希望の光の先にある風景はどんな感じなのかと訊ねられた碧は、希望の光の先は、眩しくて見えないと答える。 「碧さん…いきなりですが…僕と結…

白い闇ー46

源太もまた碧と同じように、心が高まる交合がある事を知り、かつてない高揚感を覚えていた。 碧を包んでいた絶望という名の白い闇は消え、代わりに眩しくて見えない闇が碧と源太を包み、碧と源太は、その眩しくて見えない闇の中へと堕ちていく。 絶望という…

白い闇ー45

「碧さん…」 暗闇の中でも映える肌をした碧を抱き寄せた源太は、切なげにそして恋し気に碧の名を呼ぶ。 「ごめんなさい…まだ…心が追いつかないわ…」 源太に抱き寄せられながら、碧は、こんな風に肌を晒すのは初めての事だから、もう少し待って欲しいと源太に…

白い闇ー44

「須本君…本当に…ありがとう…」 「いいえ…ひとえに碧さんの勇気のおかげです…」 強姦罪が成立した事で、離婚も素早くできた事を喜び、全てを支えてくれた礼を述べる碧に、源太は、首を横に振りながら、自分ができた事は僅かな事で、ひとえに碧が勇気を振り絞…

白い闇ー43

そして…碧の名での告訴は受け入れられ、裁判が始まる…。 この場はまず碧と雅彦との間での強姦罪を成立させる事が先決だ…碧を羞恥の場に晒す事にもなるが、碧以外の証言者など居るはずがないこの裁判に、源太は、せめて碧の勇気をもたらす希望の存在になれる…

白い闇ー42

源太に手を取られ、旅立った碧を、町中で探し、これは駆け落ちだと騒ぎ始めた頃には、源太の行動は先を読んでいた。 「碧さん…これが…告訴状です…強姦罪を成立させるためには…いままでの夫婦生活を洗いざらい明かす必要があります…大丈夫ですね…?」 「えぇ……