2015-07-05から1日間の記事一覧

一時退院最終日

一週間に及ぶ一時退院生活も今日で最終日です。 色々ありましたが、明日ついに再入院致します。 自分でお金を管理できずに入院します。 病院のケースワーカーさんに社会福祉協議会の日常支援サービスというものを利用してみてはどうかと言われています。 そ…

女神の悪戯ー21

「きて…由紀夫さん…」 果てしなく続きそうな愛撫に、雪菜は、愛撫だけでは物足りないとばかりに、由紀夫の首に手を回すと、由紀夫が欲しいと呟く。 今までの逢瀬で、雪菜から由紀夫を求める事はなかった。雪菜自身、自分から求めるのは初めてだった。しかし…

女神の悪戯ー20

雪菜に覆いかぶさった由紀夫は、雪菜の躰の線を辿るように首筋から順に唇を這わせ、雪菜はその愛撫に、甘い声を漏らし続ける。 「もう…俺を刻み付けても…いいんだね…?雪菜…」 雪菜の首筋に唇を這わせながら、由紀夫は雪菜の身体に自分の痕跡を残しても構わ…

女神の悪戯ー19

三度目の逢瀬…しかし、今回の逢瀬は前の二回とは違う。互いに互いの家庭や職場を捨てる覚悟を決めた逢瀬。 「本当に…いいのかい…?」 全てを捨てて自分を選んで欲しいと言ったものの、本当にいいのかわからなくなった由紀夫は、雪菜に本当に全てを捨てて自分…

女神の悪戯ー18

「もう要件がないなら切りますよ?」 これ以上由紀夫と話をしていたら、逢いたいと言いそうになると思った雪菜は、要件がもうないなら電話を切ると由紀夫に告げる。 「待って。切らないでくれ。本当の要件を言うよ…逢いたい…ほんの僅かな時間でもいい…雪菜に…

女神の悪戯ー17

それから一か月後…由紀夫は佳奈美の通っている小学校の父兄参観日に参加する事になった。 佳奈美の通っている小学校。それは雪菜が勤めている小学校でもある。 まして、雪菜は佳奈美の担任。いやが応でも顔を合わせることになる。 「先生。さようなら」 父兄…

女神の悪戯ー16

「一緒に居たのは認めるが、誤解なんだ」 一緒に居るところを見た保護者が居る以上隠し立てはできないと思った由紀夫は、雪菜と一緒に居た事は認めるが、誤解で、雪菜は高校時代の後輩で、ただそれだけの事なのだと言い続ける。 「それって…初恋の人じゃない…

女神の悪戯ー15

追及の手を休めない正幸に、雪菜は誤解だと言い続けるしかなかった。 それが今、雪菜がつける雪菜の精一杯の嘘だった。 由紀夫には由紀夫の家庭がある。たとえどんなに由紀夫を愛し始めていても、由紀夫の家庭を壊す事だけはできないと考えていた。 「私以外…

女神の悪戯ー14

由紀夫と熱い一夜を過ごし、家路に着いた雪菜は、玄関の鍵が開いている事に驚きを隠せなかった。正幸は今日の夕方まで帰らないと言っていたし、まさか泥棒かしらと思いながら、家の中にゆっくりと入っていく。 「お帰り」 「あなた」 家の中にいた人物に、雪…