「まだ…生娘のようだし…精々…私を楽しませてくれよ…」
口付けへの反応で、まりがまだ生娘だと見抜いた魔物の王は、まりを組み伏せながら、自分を楽しませてくれと呟き、まりが着ていた十二単衣を器用に脱がし始める。
「あの…私は…あなたを…何て…呼べば…いいのですか…?」
「そうだな…特別に教えてやろう…蒼だ…」
まりにどういう呼び方をすればいいかと訊ねられた魔物の王は、特別に名を教えてやると告げ、蒼だと名乗る。
「あおい…様…」
「そうだ…そなたは…まりだな…」
「どうして…私の名を…?」
「そなたの名を見抜くくらい造作もないことだ…」
ゆっくりと蒼の名を呼んだまりに、蒼は満足げに笑うと、まりの名を呼び、まだ名乗っていないはずの名前を呼ばれたまりは、驚きで蒼を見るが、蒼は、まりの名を見抜くくらい造作もないことだと笑う。
「さぁ…楽しませてもらうぞ…そなたを…」
一糸纏わぬ姿になったまりの身体に指を滑らせながら、蒼は、まりの身体を楽しませてもらうとまりに告げ、まりの身体に唇を這わせ始める。
「あっ…やっ…んっ…」
「いい反応だ…征服欲をくすぐる反応だな…」
初めての事に、戸惑うような声を上げるまりに、蒼は満足そうに笑うと、まりの反応をさらに引き出すように、まりの全身を隈なく愛撫する。
「あぁっ…んっ…やっ…んっ…」
蒼の柔らかい舌が全身を這いずり回り、最初は気持ち悪いと思っていたが、膨らみの蕾に舌を這わされた瞬間に、湧き上がって来た快感に、まりは驚愕せずにはいられなかった。