2015-03-10から1日間の記事一覧

純白の恋人ー8

やがて、パーティーはお開きとなり、紫苑とあやかも家路に着く。 「疲れてないかい?」 「はい…大丈夫です…」 慣れないパーティーで疲れていないかと声を掛けてきた紫苑に、あやかは、疲れてはいない、大丈夫だと答える。 「気付いたかい…?君を見る参加者た…

純白の恋人-7

「あやか。あやかじゃないの」 「みはる…」 パーティーも佳境に入ったころ、紫苑があやかから離れた瞬間、このパーティーに参加すると言っていたみはるが声を掛けてきて、みはるの誘いを断ったあやかは、気まずそうにみはるを見る。 「私の誘いを断って、紫…

純白の恋人ー6

「さぁ、どうぞ、あやかさん」 「ありがとうございます…」 パーティー会場に到着し、リムジンを降りた紫苑に手を差し出されたあやかは、ありがとうと呟いた後、紫苑が差し出した手を取る。 「大丈夫…僕に任せて…君は普通にしていればいいから…」 慣れないド…

純白の恋人ー5

「じゃあ、今度の日曜日の夜、迎えに来るからね」 「はい…」 今度の日曜日の夜に迎えに来ると言い残し、帰っていく紫苑を見送ったあやかは、自分はとんでもない相手に目を付けられたものだと思っていた。断るに断れなくなった事態に、あやかは戸惑うしかなか…

純白の恋人ー4

「着いた。さぁ、行こうか?」 紫苑とあやかが乗ったリムジンは、とある店の前に止まり、紫苑はあやかに着いたから行こうかと声を掛け、あやかの手を取って店の中へと入っていく。 店の中はさすが紫苑が知っているだけの店だけあって、どれも素晴らしいドレ…

純白の恋人ー3

紫苑と出会ったパーティーから数日後…あやかはいつも通りの生活をしていた。朝起きて、満員電車に揺られて、会社に通い、会社での業務をこなす。しかし、その日の夕方は少し違っていた。 「やぁ…白岡あやかさん」 「あ…あなたは…」 目の前に止まったリムジン…

純白の恋人ー2

「あやか。すごい。紫苑様と仲良くなれて」 パーティーの帰り道、あやかをパーティーに連れてきた森村みはるは、あやかに、あの紫苑と仲良くなれてすごいと声を掛ける。 みはるは、御影財閥ほどの家柄ではないが、れっきとした森村財閥の令嬢で、あやかとは…

純白の恋人ー1

白岡あやかは、とあるパーティーに参加していた。そのパーティーのゲストの一人に目を奪われた。 「(御影紫苑さん…素敵な方だけど…)」 あやかは、紫苑に心を奪われはしたが、自分とは別世界の人間だから交わる事はないだろうと思っていた。なぜなら、紫苑…

続きまして

続きまして、過去作品『純白の恋人』をUPしたいと思います。 これは、初めて書いた長編作品です。 結構長いです。 グダグダともいいますが、長いです。 私は結構この作品の主人公を気に入ってます。 みなさんにも気に入ってもらえたら幸いです。 では、『…