2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

下弦の月ー36

「正直にならない君に…いいものをあげよう…」 感じてなどいないと言い続けるれいかに、ひろきは、カバンの中からいつの間にか取り出していた筆でれいかの身体をなぞり始める。 「あっ…やっ…んっ…やめて…」 くすぐったいような気持ちいいような感覚に、れいか…

下弦の月ー35

「どうして欲しい…?」 れいかの身体の感じるところを探るように撫でまわしながら、ひろきは、れいかにどうして欲しいのかと問いかける。 「キスして…今日は…キスしてもらってない…」 ひろきの問いかけに、れいかは、まるでひろきに誘導されているかのように…

下弦の月ー34

「君と由布子は全く似てなかったのに…」 れいかの髪を弄りながら、ひろきは、れいかに、かつての伴侶だった由布子とれいかは、全く似てなかったのにと囁きかける。 「似てないの…?」 ひろきの囁きに、れいかは、本当に自分と由布子という女性は似てないのか…

下弦の月ー33

「下着もだよ…」 服を脱ぎ終えて下着姿になったところで脱ぐことをためらい始めたれいかに、ひろきは、下着も脱ぐように指示する。 「これで…いいの…?」 弘樹の指示に従い、下着も脱ぎ捨て、一糸纏わぬ姿になったれいかは、身体の奥から湧き上がる羞恥心に…

風邪ひいてまんねん

数年ぶりに風邪ひきました。 月曜の夜から節々が痛くなって、火曜日になったら咳が出始めて、水曜日に近所の病院に行こうと思ったら休みで、今日、病院に行ってきました。 インフルエンザの検査もしましたが、陰性で単なる風邪という事で、鎮痛剤と咳止めを…

下弦の月ー32

「綺麗な…月…」 ホテルの部屋から見える月を見ながら、れいかは月が綺麗だと呟く。 「今日は…下弦の月だね…僕は…満月よりもこの下弦の月の方が好きでね…」 月に見とれているれいかに、ひろきは、今日の月が下弦の月である事と自分は満月よりも下弦の月の方が…

下弦の月ー31

「どうしたんだい?その髪?」 待ち合わせ場所であるホテルのロビーに現れたれいかを見たひろきは、れいかの変わり果てた容姿に驚く。 「結構似合っているでしょ?」 れいかは、髪はボブに近く、栗色に近い茶色に染めた髪を見て驚くひろきに、似合っているで…

下弦の月ー30

それからまた数日後…この日、れいかは、ひろきに誘われて、ひろきの友人たちの集まりに来ていた。 れいかを見た友人たちは口々についにひろきも年貢を納めるのかとはやし立てていた。 和やかな空気も一人の友人の不用意な一言でぶち壊しとなった。 それは、…

下弦の月ー29

「今日は…ここまでにしておきましょう…」 れいかの呼吸が整ったのを確かめたひろきは、れいかに、今日はここまでにしておこうと囁くと、れいかを立ち上がらせ、れいかが身なりを整えるのを待つ。 「ひろき…さん…私…」 あれだけまた欲情を誘って来たかと思え…

下弦の月ー28

「あっ…んっ…やっ…んっ…はっ…んっ」 「すごく…感じてくれてるんだね…?」 ひろきが与えてくる刺激に、れいかは、もう抗う事ができなくなっていて、その様子を見たひろきは、さらにれいかを追い込むような愛撫を重ねる。 「あっ…んっ…だめっ…いっちゃう…いっ…

下弦の月ー27

「知らないわ…そんな事…」 自分でも気づかない身体の熱がそこに集中している事をひろきに問いかけられ、れいかは、羞恥で息が上がりそうになるのを堪えながら、知らないと言い続ける。 「今日は…この蜜を味わう事にしよう…」 「えっ…?あっ…んっ…やっ…んっ……

下弦の月ー26

「れいかさん…そこに座って…」 ひろきは、れいかにさっきまで座っていた座席に座るよう促す。 「座ればいいのですか…?」 ひろきに座席に座るよう促されたれいかは、座ればいいのかとひろきに訊ねる。 「スカートを捲り上げて座って…」 れいかに座ればいいの…

下弦の月ー25

「瞳」 先程まで自分たちが立っていたステージ上に横たわる瞳に、ひかるは声を掛け、瞳の身体を抱き起す。 「今日も…散々いたぶられたな…」 凌辱の跡が残る瞳を抱き起しながら、ひかるは瞳に今日も散々いたぶられたみたいだなと声を掛ける。 「平気です…私に…

下弦の月ー24

「そろそろ…瞳を拾いに行かないとな」 「拾いって…まさか…」 そろそろ瞳を拾いに行くというひかるの言葉に、れいかは、もしかして、瞳は観客の誰かに抱かれているという事なのかと問いかける。 「れいかさん…だっけ…これは…俺たちの中では当然の事なんだよ」…

下弦の月ー23

やがて、ひかると瞳のショーは終わり、れいかは、ひろきに連れられてひかると瞳のもとを訪れる。 「よぉ…来てたんだな…」 「招待しておいて、来てたはないんじゃないか?」 来てたんだなと声を掛けたひかるに、ひろきは、招待しておいてその言い方はないだろ…

下弦の月ー22

ひろきとれいかは、とあるビルの地下にいた。 れいかは、ただの貸しホールにしか見えない、ここのどこがひかると瞳の仕事場なのだろうと考えていた。 「もうすぐあの二人が出てきますよ…」 会場が異様な熱気に包まれ始めた時、ひろきは、れいかに、もうすぐ…

下弦の月ー21

「今日は…どちらへ…?」 「この間、紹介した葛城と瞳さんのところです…」 今日はどこへ連れて行ってくれるのかというれいかの問いに、ひろきは、この間紹介したひかると瞳のもとへまた行くのだと答える。 「あのマンションですか…?」 「いえっ…今日は…あの…

下弦の月ー20

数日後…何をするわけでもなく部屋で過ごしていたれいかの携帯が鳴り、番号を確かめると、それは、登録したてのひろきの番号だった。 電話の内容は今夜デートに誘いたいから、予定を開けておいてほしいというものだった。 もちろん、れいかに断る理由などなく…

渋谷の話題について

渋谷区が同性カップルに申請があれば、結婚に相当する関係の証明書を出すというニュースがありましたね。 それで、私が思った事を書きたいと思います。 まず、私は、同性婚もありと思っていますが、日本はまだ異性同士の事実婚も認められていない状況だと思…

ついに…

ついに…ネタ切れのようです。 文章が思い浮かばない。 書いても、どこか途中までしかできなくて、読み返しても続きが書けない。 まぁ、明日の社会福祉協議会との面談に気を取られていて、話作りに集中できない精神状態ではありますが、ここまで話に詰まった…

下弦の月ー19

「それではまた。デートしましょう」 れいかを自宅としているマンションの前まで送って来たひろきは、またデートをしようと告げると、れいかの頬に口付けて帰っていった。 「(何なの…?紳士なのか…野獣なのか…わからない…あの態度は…)」 映画館という暗闇…

下弦の月ー18

ひろきの乙女の丘への愛撫は細やかさを増し、れいかは、立っているのがやっとというくらいにまで追い込まれていた。 エレベーターの中といういつ扉が開いて、誰が乗り込んでくるかわからない状況の中で、れいかは、声を殺しながら、迫りくる快感に耐え続ける…

下弦の月ー17

「ここの具合は…どうなのかな…?」 「えっ…?あっ…」 エレベーターに乗り込んだ途端に、れいかのスカートを捲し上げ、れいかの乙女の丘を直に触れてきたひろきに、れいかは、驚いたが、心のどこかで待ち望んでいた行為に、自分が甘く息を吐き始めているのを…

下弦の月ー16

「それじゃ、僕たちはこれで失礼するよ」 「あぁ、またな」 もうそろそろお暇すると切り出したひろきに、ひかるは、またなと声を掛ける。 「お邪魔しました…」 「気を付けて…」 お邪魔しましたと頭を下げたれいかに、瞳は、帰りに気を付けてと優しく微笑みか…

下弦の月ー15

「そうだったのですか…」 事態を把握できた瞳は、れいかに向かい、そうだったのかと呟く。 「あの…疲れませんか…?一日近く相手をしていて…」 瞳のまだ乱れているとわかる黒髪を見ながら、れいかは、一日近く男性と睦み合って疲れたりしないのかと、瞳に問い…

下弦の月ー14

それからしばらくして、寝室だと思われる部屋から黒髪の綺麗な女性が出てきた。 「こんばんは。瞳さん」 「こんばんは…成瀬さん…」 奥の寝室から出てきた瞳に、ひろきは、こんばんはと声を掛け、声を掛けられた瞳は、ひろきにこんばんはと返す。 「お客様な…

下弦の月ー13

「瞳さんは?」 「さっき眠ったところだ。昨夜からずっと俺の相手をしていたからな」 瞳という女性はどうしているのかとひろきに訊ねられたひかるは、瞳なら昨夜から自分の相手をしていたから、寝室で眠り始めたところだと答える。 「さっきって…昨夜からっ…

下弦の月ー12

「やぁ…来てたのか…?」 奥の部屋から出てきた男は、ひろきやれいかが勝手に部屋の中に入って、リビングのソファーに座っている事も訝しがることもなく、ひろきに声を掛ける。 「あぁ…相変わらず仲がいいなって思っていたところだ」 「お前も相変わらずいい…

下弦の月ー11

「ここです…」 ひろきは、れいかにとあるマンションを指さし、れいかの腰を抱きながら、マンションの中へと入っていく。 「ここは…?」 「友人が住んでいるマンションです…」 ここはどこかと訊ねるれいかに、ひろきは、さっき言っていた面白い友人が住んでい…

下弦の月-10

「やめてください…人が見てます…」 「じゃあ…人が見てなければいいのかい…?」 道の上という不特定多数の人間が行き交う中でキスに及ぼうというひろきを、人が見ているのからと制するれいかに、ひろきは、人が見ていなければいいのかと問いかける。 「嫌がる…