2014-12-22から1日間の記事一覧

花灯篭のあとがきと続編のお知らせ

花灯篭いかがでしたか? 表現を間違えたり、花とは言えないものを出したりしましたが、楽しんでいただけたでしょうか? 私自身、小説らしい小説を書いたのは、この花灯篭が初めてです。 うまく官能シーンが書けなかったとか、知識不足が招いた表現が多々あっ…

花灯篭ー30

「年越したら…初詣も行きましょうね…」 「えぇ…行きましょう…」 年末年始をかなみと過ごせると知ったわたるは、できる事は全部やっておきたいとばかりに、かなみにお願いする。 かなみもまた、それを嬉しそうに受け入れる。 「来年も…たくさん一緒にいられる…

花灯篭ー29

「じゃあね。わたる」 「あぁ」 葉牡丹を見て帰っていくゆかりを見送ったわたるは、呼び鈴を鳴らしてからかなみが出てくるまでの間、葉っぱにしか見えない葉牡丹を眺める。 「花とは言いづらいですが…お正月くらいまで飾るものなのですよ…」 「かなみさん…」…

花灯篭ー28

季節は秋…かなみの家の裏手から金木犀の香りが漂う季節となった… 「(本当に…大丈夫かな…?)」 金木犀の香りはすれど、庭先には金木犀がないため、本当に入ってもいいのか、わたるは迷っていた。しかし、金木犀が咲いたらいつでも逢えるとかなみは言ってい…

花灯篭ー27

「かなみさん…」 「はい…」 熱く乱れた後にやってくる静かな時間…かなみは乱れた髪を直すことなく、わたるに寄り添う。短すぎる夏の夜だが、わたるとかなみは、互いの身体を寄せ合い、指を絡め合う。 「また…籠の鳥…なんですね…かなみさんは…」 「ごめんなさ…

意識しすぎて

花灯篭26で表現を間違えてしまいました。 ごめんなさい… 変に表現を変えようと意識しすぎて、意図とは違う言葉を用いてしまいました。 指摘され、顔から火が出てしまいました。 慌てて修正しました。 まぁ、指摘されなければ、気付かなかった事だったので、…

花灯篭ー26

「かなみ…さん…」」 「はい…」 「あの…」 「何でも言ってください…」 かなみを抱き締めたい衝動を堪えるかのように、かなみを見つめるわたるに、かなみは、ここでは何でも自由に言っても構わないと笑いかける。 「かなみさん…聞き飽きているかも…しれません…

花灯篭ー25

「かなみさん…」 「花菖蒲を飾れなくて…そういえば…ここがあったと…思い出して…」 一面に広がる花菖蒲畑に、感嘆していたわたるに、かなみは、家に花菖蒲を飾れなくて、そういえば、この旅館も裏手が花菖蒲畑だったことを思い出して、ここにわたるを連れてき…