「あんなことしていると、そのうちいらない病気もらっちゃうよ?」
「…」
晴美が見知らぬ異性と行きずりの関係という危ない遊びに没頭していたということを知った雪田は、ただ黙って隣に座り続ける晴美にこういう危ない遊びはよすようにと諭す。
雪田の優しい口調に、晴美は今夜の雪田の雰囲気が診察室で出している雰囲気とどこか違うと感じながらも、雪田の声に聞き入るように雪田の隣に座り続ける。
「わかっています…いけないことだって…」
雪田にセックス依存症を見抜かれたと感じた晴美は、自分でもいけないことだとやめないといけないことだとわかっているけれどやめられないのだと呟く。
「じゃあ…私…帰ります…」
病院の診察室と同じようで少し違う雪田の雰囲気を感じた晴美は、家に帰ると呟き、公園のベンチから立ち上がる。