「じゃあ…私はこれで…」
思わぬ場所で雪田に会った気まずさに、晴美はこの場は立ち去った方が得策だと思い、その場を立ち去ろうとする。
「待ち合わせは?」
「ちょっとお手洗いに行くだけです」
待ち合わせ場所を離れていいのかという雪田の言葉に、またもや核心を衝いてきたと思った晴美は、ちょっとトイレに離れるだけだと答える。
「めぐみちゃん。久しぶり。また今夜遊ぼうよ」
『げっ!やばっ!』
雪田をごまかそうとしていたその時、かつて名乗った偽名を名乗って行きずりの恋を楽しんだ男が前方から声を掛けてきた事で晴美はますます窮地に立たされた。
雪田にセックス依存症がばれてしまう…墓まで持って行くと決めた秘密が知られてしまうという事態に、晴美はこの場をどう乗り切ろうか考える。