酔芙蓉ー5

「はい…だから…西田様…」
 
「わかってる…乱暴な事はしない…」
 
 かなみがまだ純潔を保っていたことを知った西田は、かなみの純潔を奪える喜びを感じながら、かなみに、優しく抱くと囁きかけ、かなみの身体に唇を這わせていく。
 
「あっ…んっ…はっ…んっ…」
 
「かなみ…わしに身を任せるのだ…悪いようにはしない…」
 
 首筋から唇を這わせ、乳房をまさぐり、乳房の上にある乳首に吸い付き、秘部の花弁や陰核を指で弄る度に、シーツを握りしめながら堪え続けるかなみに、西田は、悪いようにはしないから、自分に身を任せて欲しいと囁きかける。
 
「そろそろいいか…?最初は痛いかもしれないが…すぐに楽になるから…」
 
「はい…わかりました…」
 
 西田は、そろそろ一つになってもいいかとかなみに問いかけ、、かなみが小さく頷いたのを確かめた後、最初は痛いかもしれないが、すぐに楽になると囁きかけ、その囁きに、かなみは頷き、西田を受け入れる覚悟を決める。
 
「うっ…あっ…うっ…んっ…」
 
「もう少しだ…もう少しで楽になる…」
 
 初めて知る激痛に顔をゆがめるかなみに、西田は、かなみの髪を撫でながら、もう少しで楽になると声を掛ける。
 
「よし…全部入った…かなみ…動くけれど…すぐよくなるから…」
 
 激痛に耐えるように肩で息をするかなみに、西田は、いまから動くが、きついのは最初のうちだけですぐ苦しくならなくなると声を掛け、かなみの身体を気遣いながら、ゆっくりと腰を律動させる。
 
「あっ…んっ…はっ…あっ…んっ…」
 
初めは激痛しか感じなかったが、激痛と入れ替わるように湧き上がる疼きにも似た感覚に、かなみは、甘い時を漏らし始める。
 
「そうだ…それでいいんだ…もっと…よくしてやるからな…かなみ…」
 
 甘い吐息を漏らし始めたかなみに、西田は、もっと感じさせてやると囁き、腰の律動を速める。
 
 月明かりが漏れる部屋の中で、かなみの甘い吐息と西田の荒い息遣いが響き渡り、西田とかなみの影は揺らめき続ける。
 
「かなみ…いくぞ…」
 
 かなみを突き上げていた西田は、限界をかなみに知らせると、腰の律動を速め、かなみの中に歓喜の飛沫を上げる。
 
 一通りの事に及んだ後のシーツには、かなみが純潔であった証しの赤い血の跡が点々とついていた。
 
 純潔を西田に捧げたかなみとかなみの純潔を奪った西田は、いつまでも寄り添い続けた。