2014-12-29から1日間の記事一覧

女神の悪戯ー15

追及の手を休めない正幸に、雪菜は誤解だと言い続けるしかなかった。それが今、雪菜がつける雪菜の精一杯の嘘だった。由紀夫には由紀夫の家庭がある。たとえどんなに由紀夫を愛し始めていても、由紀夫の家庭を壊す事だけはできないと考えていた。 「私以外の…

ちょっと中休み

皆さま、女神の悪戯、楽しんでいただけてますか? 読んでくれてるのはわかるのですが、感想のコメントがないので、面白いのか面白くないのかわからないのが気になります。 ここの表現もっとこうした方がいいとかのコメントでも構わないので、感想をください。…

女神の悪戯ー14

由紀夫と熱い一夜を過ごし、家路に着いた雪菜は、玄関の鍵が開いている事に驚きを隠せなかった。正幸は今日の夕方まで帰らないと言っていたし、まさか泥棒かしらと思いながら、家の中にゆっくりと入っていく。 「お帰り」 「あなた」 家の中にいた人物に、雪…

女神の悪戯ー13

「雪菜…雪菜…」 拙く腰を揺らす雪菜の動きに合わせるように、由紀夫は腰を突き上げながら、何度も雪菜の名を呼び続ける。 「ゆっ…きっ…おっ…さっ…んっ…」 自分の拙い腰使いに合わせるように、腰を突き上げてくる由紀夫の名を呼びながら、雪菜は躰をのけ反ら…

女神の悪戯ー12

「今夜は…帰さなくても…いいんだね…?」 雪菜を抱き締めながら、由紀夫は雪菜に確かめるように、本当に今夜は帰さなくてもいいのかと問いかける。 「はい…」 由紀夫の問いかけに、雪菜ははいと答えた後、抱いてくださいと言わんばかりに由紀夫にきつく抱き付…

女神の悪戯ー11

『雪菜…』 雪菜から出張で遠方に居るから逢えないという内容のメールを受け取った由紀夫は、逢えない分だけ募る想いと闘っていた。もし、逢えたなら、この腕にかき抱いて、あの時と同じ声を聴きたいと思っていた。でも、それが叶わない。メール文の向こうに…

女神の悪戯ー10

翌朝… 「パパ。ママ。起きて」 愛娘の佳奈美が疲れて起きない由紀夫と雅美を起こしに来た。夜の夫婦生活なんてわからない小学生の佳奈美は、由紀夫と雅美があの後、夜の営みをしていたなどと予想もできず、いつまでたっても起きてこない由紀夫と雅美を起こし…

女神の悪戯ー9

「ただいま」 雪菜との情事の名残りを残したまま、家路に着いた由紀夫は、夜遅いのに起きて待っていた雅美に帰宅を告げる。 「お帰りなさい。遅かったわね。お仕事ご苦労様」 残業だと思っている雅美は、由紀夫の仕事の労を労う言葉を由紀夫に投げかける。愛…