先程まで自分たちが立っていたステージ上に横たわる瞳に、ひかるは声を掛け、瞳の身体を抱き起す。
「今日も…散々いたぶられたな…」
凌辱の跡が残る瞳を抱き起しながら、ひかるは瞳に今日も散々いたぶられたみたいだなと声を掛ける。
「平気です…私には…あなたが…いるから…」
「いい子だ…よし…その身体を綺麗にしてやろう…」
ひかるがいるからこれくらい平気だと笑う瞳に、ひかるは、口付けると、瞳の身体に唇を這わせ始める。
「ひかるさん…もっと…私を…壊して…」
ひかるに突き上げられながら、瞳は、ひかるに自分をもっと壊して欲しいと嘆願するように叫び、ひかるの均整の取れた身体に抱き付く。
「何なの…ですか…?」
「あれが…あの二人のショーの醍醐味だよ…瞳さんは複数の相手にいたぶられることを悦ぶ性癖の持ち主で、その後、ああやって葛城に抱かれないと満足しないんだ」
目の前に広がる光景に驚くれいかに、ひろきは、瞳の性癖を説明しながら、ひかると瞳の交わり合いを眺める。
「あなたは…こんなのを見て…平気なのですか…?」
「平気っていうより…見入ってしまうな…あの二人の愛の形に…」
こんな光景を見て平気なのかと問いかけるれいかに、ひろきは、平気ではないが、ひかると瞳の愛の形に見入ってしまうのだと答える。
「愛の形…」
まだ続くひかると瞳の交わり合いを見ながら、愛の形も色々あるのだとれいかは思い始めていた。
「でも…犯罪にならないの…?」
「ならないさ…瞳さんの相手をするのは金も権力も持っている連中だからね…」
いくら同意とはいえ、こんな事が明るみになったら大変なのではというれいかに、ひろきは、瞳の相手は金も権力も持っている連中ばかりだから、明るみになる事はないのだと答える。
「そんなの…おかしい…」
「おかしくなんかないさ…ほらっ…瞳さんを見てごらん…ショーの時よりも断然美しい」
そんな事がまかり通るなんておかしいと呟くれいかに、ひろきは、瞳を見れば、それがおかしいかどうかわかると笑いかける。
その言葉に、れいかが瞳を見ると、瞳はひかるに抱かれながら、この上なく淫靡で美しい表情を浮かべていて、れいかはその姿に引き込まれていくのを感じていた。