「そろそろ…瞳を拾いに行かないとな」
「拾いって…まさか…」
そろそろ瞳を拾いに行くというひかるの言葉に、れいかは、もしかして、瞳は観客の誰かに抱かれているという事なのかと問いかける。
「れいかさん…だっけ…?これは…俺たちの中では当然の事なんだよ」
「当然の事って…どうしてそんな事ができるのですか…?」
れいかの問いに、瞳がショーの後に知らない人間の相手をさせられる事は、自分と瞳の間では当然なのだと答えるひかるに、れいかは、どうして当然のようにそんな事ができるのかと問い直す。
「成瀬、だから言ったじゃないか。世間知らずのお嬢様には刺激が強すぎるって」
「彼女は、瞳さんの性癖を知らないんだ」
ひろきに、れいかには刺激が強すぎるって言ったじゃないかと声を掛けるひかるに、ひろきは、れいかは瞳の性癖を知らないのだと答える。
「成瀬、ちゃんと説明しておいてくれ。俺は瞳を拾いに行ってくる。あまり放っておくと壊そうとする輩がいるからな」
「わかった」
いまから瞳を拾いに行ってくるから、れいかに瞳の性癖について説明しておいてくれと言い残して去っていくひかるに、ひろきは、わかったと答える。
「瞳さんの性癖って…何ですか…?」
「口で説明するよりも、僕らも行きましょう」
瞳の性癖とはどういうものなのだと問いかけるれいかに、ひろきは、口で説明するよりも直接見た方がいいと答え、れいかに自分達も行こうと声を掛ける。
瞳の性癖とは一体どんな性癖で、それを許しているひかるとはどんな人物で、それを知っているひろきは一体どういう人間なのか、れいかはわからなくなった。