ひろきとれいかは、とあるビルの地下にいた。
れいかは、ただの貸しホールにしか見えない、ここのどこがひかると瞳の仕事場なのだろうと考えていた。
「もうすぐあの二人が出てきますよ…」
会場が異様な熱気に包まれ始めた時、ひろきは、れいかに、もうすぐひかると瞳が出てくることを伝える。
ひろきがそれを告げた瞬間、会場の証明が落され、会場の異様な熱気が盛り上がっていくのが、れいかにもわかった。
最初にひかるが出てきて、何やら挨拶というか説明を始め、続いて、瞳が出てきて、ひかるに身体を縄で拘束され始めた。
「ひろきさん…これって…」
「そうです…あの二人はそういう関係でもあるのです…」
いまから繰り広げられる光景に、もしかしてと呟いたれいかに、ひろきは、ひかると瞳はそういう関係でもあるのだと呟き返す。
「見ててください…あの二人のショーは、滅多に拝めないものなのですから…」
こんな世界を知るのは初めてだという表情を浮かべるれいかに、ひろきは、あの二人のショーは中々見る事ができないのだから、しっかり見ておいた方がいいと、れいかの耳元に囁きかける。
ひかると瞳のショーは進むにつれ、際どいものとなり、瞳が辱められれば辱められるほど、会場の熱気は盛り上がっていく。
「(こんな光景…初めてだわ…それに…瞳さんが…なんか…綺麗な気がする…)」
繰り広げられる淫靡な光景に、れいかは、淫靡な表情を浮かべる瞳から目を離せなくなっていた。
すごく淫らなはずなのに、どこか美しいと思ってしまう…マンションで会った時の瞳は、どこか儚げで、こんな世界とは無縁だと思わせる雰囲気だったと、れいかは思っていた。