「今日は…どちらへ…?」
「この間、紹介した葛城と瞳さんのところです…」
今日はどこへ連れて行ってくれるのかというれいかの問いに、ひろきは、この間紹介したひかると瞳のもとへまた行くのだと答える。
「あのマンションですか…?」
「いえっ…今日は…あの二人の仕事場です…」
またあのマンションに行くのかというれいかの問いに、ひろきは、今日はひかると瞳の仕事場に行くのだと答える。
「一体…どんな仕事をなされているのですか…?」
「百聞は一見に如かずです…行けばわかります」
ひかると瞳は一体どんな仕事をしているのかと問いかけるれいかに、ひろきは、行けばわかるからと答える。
「そういえば…この間の僕には満足していただけました…?」
話題を変えるように、ひろきは、れいかに、この間に自分とのデートには満足してもらえたかと問いかける。
「まあまあだと言っておきますわ…」
ひろきの問いかけに、れいかは、今までにないデートだったからまあまあだったと言っておくと答える。
「あれから…僕の指の動きを復習しなかったのですか…?」
「そ、そんな事、誰がするものですか」
あれから自分の指の動きを復習しなかったのかというひろきに、れいかは、自分があの後自慰行為に耽ってしまった事を見抜かれたかのような気がして、強くそんな事はしていないと否定する。
本当は、毎晩のように復習しているが、それを認めるのがれいかは怖かった。