熱い…寒い…冷たい…痛い…苦しい…
あらゆる苦しみがまりに襲いかかり、まりは死を覚悟した。
蒼を想う苦しみから逃れる手段として蒼との交わりに溺れていた。
だから、もういいのだと…
「まり…死ぬな…お前が死んだら…私は…どうすればいい…」
朦朧とする意識の中で、まりは蒼の声を聞いた。
「蒼…様…」
「まり、大丈夫か?苦しくないか?」
ゆっくりと目を開けたまりに、蒼は、安堵したようにまりを抱き締めると、どこか苦しいところはないかと問いかける。
「あの…血の盟約は…成立…」
「あぁ…している…私とお前は…死ぬ時も一緒だ…」
血の盟約は成立したのかと心配するまりに、蒼は、血の盟約はちゃんと成立して、自分とまりはもう死ぬ時も一緒だと答える。
「すまない…危険な目に遭わせて…私がお前を好きだと言えなかったばかりに…」
「いいえ…それよりも…蒼様…私の事…好きなのですか…?」
魔物の王としての自尊心ゆえに、まりに想いを伝えられなかった事を詫びる蒼に、まりは、蒼が自分の事を好きなってくれていたのかと問いかける。
「あぁ…好きだ…お前が私を想っている以上に…お前が好きだ…」
まりの問いかけに、蒼は、まりが自分を想っている以上に、まりが好きだと答え、まりに口付ける。
まりが無事生還したのを喜ぶように、蒼は、何度もまりに口付ける