下弦の月ー37

「あんっ…いやっ…んっ…」


 両手を戒められ、視界を奪われた状態で、筆で身体をなぞられるという初めての事に、れいかは、くすぐったいというよりも、感じてしまっている事に驚愕する。


身体の奥が熱くて、ジンジンとする…初めて感じる感覚に、れいかは戸惑い続ける。


「もっと…啼いてください…あなたの…心からの啼き声を…僕は聞きたい…」


 初めての感覚に戸惑うれいかに、ひろきは、もっと啼いて欲しい、れいかの心からの啼き声を聞きたいのだと囁きかける。


「あっ…んっ…ふっ…んっ…やっ…んっ…」


「いい声になってきたね…その声だけで…いけそうだ…」


 ひろきの持つ筆の動きに陥落したれいかは、甘い嬌声を上げ続け、その声を聞いたひろきは、れいかの嬌声だけで達しそうだと囁く。


「触ってもないのに…ここは…いやらしいくらいに…濡れてるよ…」


 れいかの乙女の丘を開いたひろきは、いやらしいくらいに蜜を溢れさせて、ひくつく花弁を指で押し開き、蜜穴に指を差し込むと、指を蠢かしながら、もう一方の手の指でぷっくりと膨らんだ陰核を擦り上げる。


「あっ…んっ…やっ…んっ…やめてっ…」


「やめてじゃなくて…もっとしてくださいでしょ…?」


 かつてない刺激に身悶えながら、これ以上の刺激を与えないでと嘆願するれいかに、ひろきは、低く笑いながら、もっとしてくださいの間違いだろうと囁きかける。


「それとも…指だけじゃ…物足りないのかな…?」


 与えられる刺激に、身悶えるれいかに、ひろきは、指の愛撫だけでは物足りないのかと笑い、蜜穴の入れた指を蠢かしながら、ぷっくりと充血した陰核に舌を絡めはじめる。


「あっ…んっ…やっ…んっ…はっ…んっ…やっ…んっ…」


 膨らみきった陰核を舌で責められたれいかは、ただただ、甘い嬌声を上げ続ける。