愛の日記ー6

「そうか…俺との事…思い出しただけで…躰が熱くなるのか…雪菜は…」
 
 
 荒い呼吸を繰り返す雪菜の躰を抱き締めた由紀夫は、自分との事を思い出すだけで躰が熱くなるくらいに、いつも感じてくれていて嬉しいと雪菜に囁くと、雪菜に口付ける。
 
 
「だめだよ…まだ…俺が…イってないんだから…」
 
 
 自分の腕の中でまだ荒い呼吸を続ける雪菜に、由紀夫は、まだ自分がイってないと囁くと、雪菜の中に自分の分身を差し入れ、一気に雪菜を突き上げる。
 
 
「あっ…んっ…はっ…あっ…あっ…んっ…」
 
 
 由紀夫の分身というこの上ない刺激に、雪菜は、由紀夫の背中に強くしがみつき、甘くかつ官能的な嬌声を上げ始める。静かな部屋に雪菜の甘い嬌声だけが響き渡る。
 
 
「雪菜の中…もう…俺を…ぎゅうぎゅうに…締め付けてきてる…」
 
 
 自分にしがみつき、甘い嬌声を上げ続ける雪菜に、由紀夫は、雪菜の中が自分の分身を締め付けてきていると囁いた後、雪菜を突き上げ続ける。
 
 
「あっ…んっ…はっ…あっ…んっ…あっ…」
 
 
「ごめん…今の俺…もう…余裕ないかも…」
 
 
 雪菜の甘い嬌声と自分の分身を締め付けてくる雪菜の中を感じながら、由紀夫は、今の自分にはもう雪菜を気遣う余裕はないかもしれないと雪菜に囁いた後、雪菜の中を一気に突き進む。
 
 
「もっ…だっ…めっ…」 
 
 
「いいよ…俺も…限界だし…」
 
 
 限界を知らせてきた雪菜に、由紀夫は自分も限界だと囁くと、雪菜を絶頂へと導き、雪菜が絶頂に達したのを確かめてから、雪菜の中に悦楽の飛沫を放つ。荒い呼吸のまま、由紀夫と雪菜は、深く口付け合う。
 
 
 この上なく熱い情事を交わした由紀夫と雪菜は、熱く火照った体を寄せ合い続ける。
 
 
「由紀夫さんって…意地悪…」
 
 
 由紀夫に擦り寄りながら、雪菜は、由紀夫は意地悪だと呟く。
 
 
「ちょっと…意地悪が過ぎたのは…謝るけど…雪菜がいけないんだよ…?」
 
 
 雪菜の躰を抱き寄せた由紀夫は、雪菜に意地悪が過ぎたのは謝るけれど、雪菜のせいで意地悪になってしまうのだと囁く。
 
 
「どうして…?」
 
 
「雪菜が…意地悪したくなるような声で啼くから…」
 
 
 どうして自分がいけないのかと見上げる雪菜に、由紀夫は、雪菜が意地悪したくなるような声で啼くから、つい、意地悪したくなるのだと囁く。
 
 
「由紀夫さんの…意地悪…」
 
 
 雪菜は、由紀夫に抱き付くと、由紀夫の耳元に嬉しそうに意地悪と呟く。