子守唄が聞こえる…小梅の腕の中には可愛い赤子が抱かれていた。
「久しぶりだな…小梅…」
「いきなり現れないでください…」
いきなり庭先に現れた柚木に、小梅はいきなり現れるなと呟く。
「ほぉ…ついに…生まれたのか…」
「えぇ…」
小梅の腕の中に抱かれていた赤子を見た柚木は、ついに蒼とまりの間に子供ができたのかと呟き、小梅はそうだと答える。
「蒼は…?」
「まり様と次の子作りに励んでおられます…」
蒼はどうしている訊ねる柚木に、小梅は、蒼ならまりと次の子作りに励んでいると答える。
「まり殿は大変だな…蒼の精力は半端じゃないからな…」
「まり様も負けていませんよ…」
蒼の精力の強さは半端じゃないから、まりが大変だと呟く柚木に、小梅は、まりも、負けず劣らずなのだと答える。
「これで…ようやく終わったな…」
「いいえ…これからが…始まりなのです…」
これでようやく終わったなと呟いた柚木に、小梅は、首を横に振り、これからが始まりなのだと答える。
屋敷の奥から蒼とまりが睦み合う声が漏れ聞こえてくる…その声に、小梅の腕に抱かれていた赤子が機嫌よく笑う。
蒼の伴侶探しはこれで終わり、これからは、まりとの永遠の愛の生活が始まるのであった。
終わり