砂漠の薔薇ー36

 そして…夜になった…
 
 
 綺麗に身を清め、アスランが来るのを待つ凛子は、アスランに告げねばならない事実に、頬が綻んでいくのがわかった。
 
 
 初夜をやり直すにあたり、医師に診てもらった際にわかった事実に、凛子の頬が自然と綻んでいく。
 
 
「リンコ…」
 
 
 ハレムに姿を現し、正式な初夜の衣裳に身を包んだ凛子を見たアスランは、凛子の美しさに引き込まれていくのを感じる。
 
 
「リンコ…私は…いまから…残酷な事実を告げばならない…」
 
 
 凛子の美しさに惹きつけられながらも、アスランは、凛子にこのハレムの残酷な事実を告げなければならないと呟く。
 
 
「残酷な事実…ですか…?」
 
 
「そうだ…リンコにとっては…残酷な事実だ…」
 
 
 残酷な事実とは何かと首を傾げる凛子に、アスランは、いまから告げる事実は、凛子にとってとても残酷な事実なのだと告げる。
 
 
「このハレムは…一度の交渉で子が孕めなかったら…二度と床を共にできぬ…」
 
 
 首を傾げ続ける凛子に、アスランは、自分との一度目の性交渉で子が孕めなければ、二度と床を共にする事はできないというハレムの決まりを凛子に告げる。
 
 
「子を孕めばよいのですね…?なら…大丈夫です…」
 
 
 ハレムの決まりをアスランから告げられた凛子は、アスランの子を孕めばいいだけの事だと笑いかける。
 
 
「では…すでに…孕んでいたとしたら…アスラン様は…どうされますか…?」
 
 
 たった一度だけの交渉で床を共にできなくなるのは嫌だと呟くアスランに、凛子は、もし、もう、アスランの子を自分が孕んでいたらどうするかと問いかける。