純白の恋人ー15

「大丈夫かい…?」
 
 
「はい…」
 
 
 小さな絶頂に達し、胸で息をするあやかに、紫苑は大丈夫かと声を掛け、あやかは、小さく頷く。その頷きを見た紫苑は、あやかに、深く口付ける。
 
 
「あやかさん…いまからが…本当の仕上げです…いいですね…?最初は辛いかもしれませんが…すぐ辛くなくなりますからね…」
 
 
 紫苑は、すでに乱れきったあやかの髪を梳くように撫でながら、あやかに、これからが本当の仕上げだと囁き、続けて、初めは痛みで辛いかもしれないが、それを乗り越えれば辛くなくなるからと囁きかける。
 
 
「紫苑…さん…」
 
 
「いきますよ…最初だけは我慢してくださいね…」
 
 
 潤んだ瞳で紫苑を見上げるあやかに、紫苑は、軽く口付けると、最初だけは我慢してくれと囁きかけ、自分の分身をあやかの蜜で溢れる蜜壺にあてがい、ゆっくりとあやかの中へと突き進む。
 
 
「うっ…いたっ…いっ…」
 
 
「最初のうちだけです…もう少し…辛抱してください…」
 
 
 初めて知る激痛に顔を歪めるあやかに、紫苑は、痛みは最初のうちだけだから、もう少し我慢をしてくれと囁きかけながら、あやかの中を突き上げる。
 
 
「あっ…んっ…紫苑…さん…あっ…んっ…はっ…あっ…んっ…」
 
 
 激痛と入れ替わるように湧き上がる快感に、あやかは再び甘い声を漏らし、紫苑にしがみつくように抱き付く。
 
 
「いいんですよ…もっと…感じてる姿…僕に…見せてください…」
 
 
 突き上げる度に、甘い声を漏らし続けるあやかに、紫苑は、もっと感じている姿を見せて欲しいと囁きかけ、あやかを突き上げ続ける。
 
 
「あっ…んっ…はっ…あっ…んっ…」
 
 
 静かな部屋に、軋むベッドの音とあやかの甘い嬌声とこすれ合う一部音が響き渡る。
 
 
「あっ…紫苑…さん…さっき…より…変な…感じが…あっ…んっ…」
 
 
「それは…イクんですよ…我慢せずに…イってください…」
 
 
 先程とは比べ物にならない快感を訴えてきたあやかに、紫苑は、絶頂に達する前兆なのだから、我慢せずに達してもいいと囁きかけると、腰の律動を速めて、あやかを絶頂へと導いていく。
 
 
「あっ…んっ…イクっ…紫苑…さん…いっちゃう…あっ…んっ…あぁっ…」
 
 
「あやかさん…僕も…イキそうです…」
 
 
 絶頂を訴えるあやかに、紫苑は、自分も限界だと囁き、腰の律動をさらに速める。あやかが早いか紫苑が早いかの勢いで二人とも果て、乱れた呼吸を整える事無く、見つめ合うと、深く口付け合い続ける。