脚を骨折して入院中のご主人様、メールでは元気です。 今日は、電話もかかってきました。 どうやって電話して来たのだ？病室からはダメだろ？と思いましたが、久々に声が聞けてウキウキです。 早くてもお彼岸辺りまで入院だそうです。 リハビリ期間も入れて…

「今度の日曜…僕とデートしましょう…」 「してくださいではなくて…しましょうなのね…？」 今度の日曜日にデートしようというひろきに、れいかはしてくださいではなく、しようなのかと問いかける。 「そうです…あなたはきっと了承する…」 れいかの問いかけに…

「自己紹介がまだでしたね…成瀬ひろきといいます…」 れいかに名を訪ねられたその男は、自己紹介がまだだったと呟き、自分の名を告げる。 「成瀬ひろきって…成瀬ホールディングスの若き当主ではありませんか…」 「名を知っていただけてて…光栄です…」 ひろき…

九条れいかは、この日、父親の九条龍三が主催するパーティーに参加していた。 しかし、退屈でたまらなかった。 というのも、麗華と仲良くなりたいという自分と同年代くらいの参加者たちに辟易していた。 「みんな…同じ事しか言わない…みんな…九条龍三の娘と…

今回はちょっとだけ変態チックです。 変態チックだと私は思っています。 タイトルは「下弦の月」です。 今回も恋愛小説なのか、官能小説なのかわからない出来になりました。 それでもよければ、お楽しみください。 それでは、下弦の月お楽しみください。