2014-12-28から1日間の記事一覧

女神の悪戯ー8

「ただいま戻りました」 由紀夫との熱い情事の後、家に帰った雪菜は書斎で研究の文献を探していた夫の正幸に声を掛ける。 「お帰り。だいぶ遅かったね」 「えぇ…昔話に花が咲きすぎて…」 由紀夫との禁じられた情事を見抜かれないように細心の注意を払いなが…

女神の悪戯ー7

「あっ…うっ…んっ…はっ…んっ…」 由紀夫が雪菜の躰に唇を滑らせる度に、雪菜は甘くもあり官能的でもある声を漏らしながら、躰をのけ反らせる。色白の肌はすでに赤みを帯び、欲情によって躰が熱を持っている事は由紀夫にもわかるくらいだった。 「雪菜…嬉しい…

女神の悪戯ー6

シティホテルの一室…雪菜を連れてきた由紀夫は心なしか緊張していた。こんなに緊張するのは初体験以来だろう。雪菜もまた同じだった。 「引き返すなら今のうちだよ…?」 小さく震える雪菜の背中を抱き締めた由紀夫は、引き返すなら今のうちだと雪菜に問いか…

女神の悪戯ー5

「すまない…君の幸せを壊すつもりはないけど…今だけ…抱き締めさせてくれ…」 抱き締められた事に戸惑う雪菜に、由紀夫は雪菜の家庭を壊すつもりはないけれど、今だけでいいから雪菜の事を抱き締めさせて欲しいと呟く。今だけでいいなんて嘘…できるならこのま…

女神の悪戯ー4

「すっかり遅くなってしまったね…ご主人…心配してないかな…?」 昔話に花が咲き、時間を忘れてしまった事に、由紀夫はすっかり遅くなって雪菜の夫に迷惑を掛けていないかと雪菜を気遣う。 「大丈夫です…楽しんで来いって送り出されましたから…」 雪菜を気遣…

女神の悪戯ー3

「偶然ってあるんですね…ぶつかった相手があの生徒会長様だなんて…」 「そうだね」 偶然にもぶつかった相手が由紀夫だった事に驚く雪菜に、由紀夫はそうだねと笑い、雪菜を見る。本当に綺麗になったと。 「結婚したんだね。名字が違うから別人かと思ったよ」…

女神の悪戯ー2

「あの、お名前は…?」 あまりに初恋の相手に面影が似ている事が気になった由紀夫は、思わずその女性に名前を訊ねてしまった。 「久能です…久能雪菜です…」 『雪菜?!』 由紀夫に名前を訊ねられ、名前を名乗った女性の名前に、由紀夫は衝撃を受けずにはいら…

女神の悪戯ー1

時として、運命の女神は悪戯な恋を作る…許されざる恋という悪戯な恋を作る…ここに運命の女神が作った許されざる恋に落ちた男女がいる… 出逢いは夜の街…出逢った瞬間から二人は恋に落ちた…互いに家庭がありながらも恋に落ちた。 きっかけは些細なぶつかり合い…

女神の悪戯始まります

以前ブログに書いた由紀夫と雪菜の話をUPしたいと思います。 タイトルは女神の悪戯です。 小説らしい小説にはなってないかもしれませんが、もしよければお読みください。 濡れ場もそんなになく、恋愛小説とも言い難い内容ですが、読んでいただけたら幸いで…