機能不全家族その1

私の家族が家族として機能していない機能不全家族だと知ったのは、つい最近のこと。

物心ついたときから違和感はあったけれど、機能不全家族という言葉など知らず、ただ年月が過ぎていった。

酒癖の悪かった父、ギャンブルに目がない養父、創価学会の活動に熱心な母と姉。

私の家族は、周囲から見れば、異様でしかない家族だった。

物心ついたときから、姉たちや妹と比較され、傷ついても、傷の癒やし方がわからなくて、さらに傷を広げる。

時に思う。

私の精神が脆いだけなのか、家族が家族として機能していない家族だから、傷ついているのかと。

いまでも脳裏に過る。

お前は迷惑をかけるために生まれたのだという母の言葉。

機能不全家族はなかなか修復しにくい。

家族それぞれが機能不全家族という自覚がない。

それぞれが家族のためにしているという認識しかない。

えこひいきするのも、カルト宗教にのめり込むのも、家族のためにしているという認識でしかない。

私は、家の中でも外でも問題児だった。

機能不全家族は、家族の欠点を外に出さない、秘密にするというところがある。

私は、自分の中にある違和感を解消したくて、問題行動ばかりしていた。