2015-01-03から1日間の記事一覧

純白の恋人ー40

その頃…紫苑も両親から将来の結婚について訊ねられていた。 「紫苑、お前、麗華さんを避けているそうではないか」 紫苑の父、春登は、紫苑に麗華をなぜ避けるかと問いかける。 「別に…避けているわけではありません…たまたま多忙な時に顔を合わせるだけです……

純白の恋人-39

その翌日…両親と昼食を取るという紫苑と別れ、あやかは、社長室で秘書の雑務をこなしていた。そこへ、麗華が突然社長室に入って来た。 「紫苑様は?」 「会長とお食事に行かれました」 紫苑はどこに行ったのかと、あやかに訊ねる麗華に、あやかは、業務的な…

純白の恋人ー38

「あっ…紫苑…さん…そんな…こと…しちゃ…だめ…」 「だめなこと…ないですよ…あやかさんの…ここは…とても…綺麗だから…」 紫苑にそんな事をしないで欲しいと呟くあやかに、紫苑は、あやかの秘部は本当に綺麗なのだから、だめな事なんてないと囁くと、あやかの秘部…

純白の恋人ー37

「あっ…んっ…紫苑…さん…やっ…んっ…はっ…んっ…」 「いい声です…何も考えられなくしてあげます…」 背中に唇を這わされ、甘い声を漏らし続けるあやかに、紫苑は、いい声だと囁き掛けた後、続けて、何も考えられなくしてあげると囁きかけ、あやかの背中に唇を這…

純白の恋人ー36

「今夜の…あやかさん…おかしい…ですよ…」 一通りの事に及んで、紫苑は、自分に背を向けながらベッドに横たわるあやかに声を掛ける。 「何も…おかしくないです…」 紫苑の声掛けに、あやかは、何もおかしくなんかないと答え、ベッドから起き上がる。 「帰るの…

純白の恋人ー35

その日の予定はすべて終わり、紫苑は、あやかと共に定宿のホテルに向かっていた。 「あの…たまには…自宅に帰られた方が…」 毎晩のように自分を連れてホテル暮らしをする紫苑に、あやかは、たまには両親がいるという自宅に帰った方がいいのではと声を掛ける。…

純白の恋人ー34

「やっぱり…いたんですね…」 「何が?さっきのこと?」 やはり紫苑には許婚がいたのだなと呟いたあやかに、紫苑は、さっきの事かと問いかける。 「あれは、僕の親が勝手に言っているだけ。僕が好きなのはあやかさんだけだよ」 さっきの麗華が許婚というのは…

純白の恋人ー33

紫苑とあやかが、スウェーデンから帰国して数週間後…あやかは、正式に、紫苑付きの秘書として働き始める。 「というのが…午後からのスケジュールです…」 「意外に余裕があるね…」 その日の午後からのスケジュールを紫苑に伝えたあやかに、紫苑は、意外に余裕…

純白の恋人ー32

「本当に…夜中でも…明るいんですね…」 現地時刻の夜十一時、ホテルの部屋の窓から外を見たあやかは、白夜って本当に夜中でも明るいのだなと、紫苑に呟く。 「そうだね…白夜は…気に入ったかい?」 「はい…素敵な現象です…」 白夜は気に入ったかと問いかけてき…

純白の恋人ー31

数日後…紫苑とあやかは、スウェーデンのストックホルムにいた。 あれから、みはるが、あやかのパスポートが入ったバッグなどを紫苑の定宿であるホテルまで届けてくれたおかげで、こうして無事、紫苑とあやかはスウェーデンいるのだった。 「紫苑さん…どうし…